経歴
営業マンや会社役員を経て転身。グラフィックデザイン、WEBデザイン、コマーシャルフォト、モーショングラフィックなど独学で習得。ブランディングやデザイン経営などのコンサルティングも行う。代表者の経歴と同事務所立ち上げに至った経緯をご紹介。
デンソー時代
高校卒業後、株式会社デンソーに入社。「カンバン方式」「カイゼン」など、合理化の仕組みとトヨタ方式を学びおよそ6年勤務。
営業マン時代
住宅営業、アパレル営業、訪問販売、テレアポ、木工機械営業、家電製品営業など、営業の業界で10数年を過ごし営業ノウハウを学ぶ。
ベンチャー企業|役員時代
店舗向けのセールスプロモーションなどを手がける、ベンチャー企業の創業メンバーとして取締役就任。
リーダーシップと会社組織の統括業務
主な業務は、社内業務スキーム構築、業務ルーチンのマニュアル化、社員の教育、代理店の統括責任者、営業マン育成講師、約300の契約店舗への販促アドバイザーとして活動。34歳で退社。
ア ヒラガデザイン設立
2009年「ア ヒラガデザイン」設立。会社員時代に培った、ロジックシンキングや、事業統括・組織統括スキル、営業によるコミュニケーションスキルなどを元に、コンサルティング兼アイデンティティデザイン構築を主にしたデザイン事務所を運営。2024年4月で16年目となる。
スキル
- アカウントプランナー
- クリエイティブ・ディレクター
- アートディレクター
- WEBディレクター
- フォトディレクター
- コピーディレクター
- グラフィックデザイナー
- キャラクターデザイナー
- WEBデザイナー
- コマーシャルフォトグラファー
- フォトレタッチャー
- モーショングラフィッカー
- グラフィックアーティスト
- イラストレーター
2024年4月で16年目になるデザイン事務所だが、一人で運営している個人事務所である。そして上記の一覧が私の肩書であり、ひとつひとつ正式なプロとして活動している。
もちろん名刺には書ききれない。なので名刺にはクリエイティブディレクター/フォトグラファー/代表、とだけ記載している。
また、ア ヒラガデザインの業務内容はかなり幅広い。これは、10人前後で営んでいるグラフィックデザインやWEBデザインなどの会社組織と同等あるいはそれ以上の業務範囲である。一人で複数のプロを兼任するのは大変だ。しかし一つの課題や相談ごとに対し、あらゆる角度から提案ができるメリットは非常に大きい。
さらに大きな特徴といえば、業務範囲や制作物の仕上がり品質以外に、経営とデザインを融合させるコンサルティングスキルは、他社と比べ特筆すべきことと自負している。
独立のきっかけと経緯
社会経験とデザイン
私の職歴は、上記にある書ききれない肩書以上に、書ききれない職業を渡り歩いてきたてきた人間である。
上記の経歴以外にも、僅かな期間だが土木工事業やトラック運転手、飲食業、電気工事などもやったりしている。
なので、社会経験の豊富さがが武器であり、稀有な存在である。
さて、そんな私の最後の勤め先となったのが、某ベンチャー企業。私はそこで、取締役かつ営業部長として就任した。
直属の部下は8名。グラフィックデザイナーやWEBデザイナー、エディトリアルデザイナーなどがいた。当時の私は、単に彼ら彼女らの上司である。
ベンチャー企業なので、初めてのことばかりで何も決まりがない状態である。
まず組織としてどどう動くべきか、宙ぶらりんの業務スキームをどう構築するべきか、どのように業務をルーチン化させるべきか。そういう事を日々試行錯誤していた。
リーダーシップと求心力
ただ、私はリーダーシップを発揮するのが得意で、そして組織をまとめ上げるのが得意。そしてかなり強力な求心力の持ち主である。
指示は具体的な指示しか出さない。抽象論や精神論のような話はしない。部下のやった事は基本褒める。その上でより良くするための助言をする。冗談も良く言って和ませる。本当にいけない事だけは叱る。私の部署の団結力は凄まじかったと思う。
私が会社を退職する事になったと部下に伝えた時は、平賀さんが辞めるなら私も辞めると全員が言ってきたぐらいだ。結局私が退職した1ヶ月後には、私の部下は全員辞めてしまった。
問題と改善とデザイン
話は戻るが、ベンチャーの最初の半年は問題だらけである。
さまざまな基本的な仕事の進め方を決め、想定される問題なども書き出しそれらの問題に対しどのように処置するかなども決めたりなど、一通りの流れを作る。しかし、蓋を開けて見れば想定以上のイレギュラーの山。それでも慌てず、イレギュラーや問題が起きる度、次に似たような事が起きた場合の対応ルールを決める。それを書面化して関係者に周知させる。ちなみに書面化もどのような書式に統一するかのルールも決めていくのだ。
誰かの課題や問題の対し、工夫や改善繰り返しより良いものにしていく。
いわゆるこれが「デザインの思考」である。
また会社では求人も出していた。クリエイター希望で応募してくる方も多く、デザイン学校を出た人だったり趣味でイラストを描く人だったり、様々な人とお会いし面接をしてきた。
面接では、ポートフォリオを持参してもらい制作実績を見せてもらう。
そして多くの面接をしてきてひとつの共通点に気づいたのである。
それは「作った物の説明ができない」ということだ。
持参するポートフォリオの殆どが、アニメチックなイラストであった。好きという以外の説明ができないのだ。
好きなものはその人の自由だが、それがデザイン学校を卒業した人のポートフォリオだったりすると、学校へ行って何を学んだのだろうと、疑問に思う事が度々あったのだ。
デザインとアート
説明出来ないからなんだというのか。ー
そう思う方もいるだろう。
もしかしたら、説明できないようなセンスだったり、特殊な感性を表現しているのかもしれない。
それを私も否定はしないし個性的な感性は必用だとも思う。
ただ、それはアートでの話しである。
混同しがちなのではっきりさせておくが、アートとデザインは別物である。
必然性の中のデザイン
前述した、”いわゆるこれが「デザインの思考」である。”にも書いたが、誰のどんな問題がどのように改善されているのかを、デザインと呼ぶのだ。
センスがいい。お洒落である。変わった感性を持っている。デザイナーとはそういう人、という印象を持っているのなら、それは多分アーティストと勘違いしている。ちなみに、自称デザイナーと言ってるが、やってる事はアーティストだったり、またはその逆もある。当人ですら、自身の仕事の定義が曖昧のままでいることもよくあるのだ。
デザインとは、問題を解決する必要性があるという事だ。そして解決策となったその形には、必然性があるという事。センスがどうかはさほど重要ではない。問題に対する洞察力。多角的な考察力。状況の要約力などの要素のほうが重要である。
表現者と設計者
まずアートとデザインの違いを端的に言うと、「芸術」と「設計」の違いである。
芸術であれば、説明できないようなセンスだったり特殊な感性だったり、枠に縛られることなく、作者のメッセージを、自由に作品にして表現していいのである。
しかし、デザインではそうはいかない。
なぜその形にしなくてはいかないのか、なぜその寸法にしなくてはいけないのか、なぜそのレイアウトなのか、なぜその言葉なのか、なぜその音なのか、なぜその傾きなのか。全てにおいて説明と根拠がなければいけないのがデザインである。
できあがったデザインがお洒落でカッコいいという認識もあると思うが、それは、形そのものが機能的な美しさを含んでいるからに他ならない。最終的に仕上げたスタイリングの話である。
デザインの道具を知る
長年営業ばかりやってきて、そしてベンチャーで業務スキームの構築や組織育成に精を出し、クリエイティブな職業に全く無縁であった私が、この一年後にデザイン事務所を立ち上げようと思ったきっかけ。それがこの頃からである。
実を言うと、私の学生時代、図工・美術・芸術など常にオールAであった。どういう表現をすると美しくなるのかは、物心ついた幼少期から身についていた。それも踏まえ、
- 営業でクライアントの抱える問題をどうしたら解決できるだろうか。ー
- 何も決まってない会社のスキームをどう構築していこうか。ー
- どうしたら部下が気持ちよく働けるか。ー
- どうしたら無駄のない効率的なルーチンを確立できるか。ー
そんな問題を解決してきた実績と、元々の自身が持ち合わせていた芸術的表現力が後押しとなり、独立を決意。そして独立する上で必用となる、イラストレータやフォトショップを独学で覚え始めたのである。
好きな事、得意な事
なぜ、長い間営業をしていたかというと、別に好きだからではない。「得意だった」のだ。
話すのも得意。聞くのも得意。相手の話を引き出すのも得意。会話を盛り上げるのも得意。会話の内容を要約するのも得意。いわゆる営業で人と接する事が得意であったのだ。ただ得意であるが好きかどうかは別である。
そしてもう一つ得意なこと。それが芸術的な表現をすることである。
もし、私が営業や役員などの職種を経ていなかったら、自身の伝えたい事を表現するアーティストの道を選んでたかもしれない。しかし、誰かの問題を自分の得意な分野で解決し社会へ貢献出来る喜びは、やはり代えがたいものであるのだ。
使命
私は、ギターを弾くのも好きで、料理を作るのも好きで、スキーも好きである。しかし好きではあるが、それだけではその道のプロにはなれない。それはそこに才能がないからである。
好きなことであってもその才能があるかは別である。私の場合、たまたま持って生まれた能力と得意な分野と経験を合致させることができた。それが30歳半ばだったということである。漸く自分の使命というもの出会えたのだ。
独立して程なく、独学で写真撮影スキルも習得しWEBデザインのスキルも習得。今では3Dグラフィックアートや、モーショングラフィックでアニメーション制作なども手掛けるようになった。
今後は更にそれらのサービスを充実させていくと共に、人材育成にも力を入れていきたいと思っている。
具体的にどんな仕事をしているかは、是非、ア ヒラガデザインのホームページをご覧頂きたい。
また、ご相談などもお気軽にお寄せください。
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